よくお考え、と言われた気がした。あたしたちは鷹でも梟でもない。林檎の木の枝で囀る小鳥だよ。
(「猟犬」)
ジェルジュなら、不調法をさらけ出すべく作り出された距離に怯んだりはしないだろう。あれはこういう用途のために育てられた男、やんごとない方々の前に平然と罷り出て、しかも無礼のないよう育てられた男だ。
(「雲雀」)
『天使』の前日譚と後日譚が収録された中編集。「花嫁」以外は『天使』を読んでいないとわからないかも。
佐藤亜紀さんの小説は、いち本読みとしてとても楽しんで読むのですが、『天使』と『雲雀』はぶっちゃけOTAKU心までもを刺激されます…!
ジェルジュがかっこよすぎるんだものー!!
美貌で不遜でただひとりの養い親に忠実で(従順という意味ではない)強力な異能者で一人称は「僕」で…条件そろいすぎなんですよ! 諜報員として歴史の裏舞台で活躍し、大公のお姫さまとのロマンスもある。これが燃え上がらずにいられようか!
中村明日美子さんあたりにジェルジュのイメージ画を描いてみてもらいたいなあ…(夢みがち★)