ずっとずっと観たかった東映動画の名作をようやく観ることができました。
とっっっっっても楽しかった!
森やすじさんの描く可愛い猫による、シャルル・ペローの「長靴をはいた猫」なんだと思っていたんです。原作そのままの、こども映画。とんでもなかった。ピエールは猫の運ぶ幸運を素直に受け取るだけのただの優しい少年ではなかったし、ローザは王子様を待っているだけのお姫様ではありませんでした。何もかもがペロの機転で解決される易しい映画なんかではなかった。それぞれが立ち上がって自分の力で戦う物語です。
それにしても構成の巧さと動画の美しさが尋常ではない。こちらが予測するあらゆるパターンの結末をことごとくひっくり返してしまうので、一体どのように展開して収束するのかまったく読めなくなってしまうんです。予測が立てられなくなったところから魔王と激しい攻防を繰り広げ、そして美しい奇跡の結末! 本当にドキドキしました!
動画の職人技も素晴らしいです。ペロのお辞儀の優雅なことといったら! この映画が公開されてから37年経ってますが、これに比べたら昨今のCG技術だのモーキャプだのはクソですね。
これ、毎年全国の小学校で夏休みに上映会をしなければならないと思いますよ。義務ですよ! 友達に子どもが生まれたら絶対プレゼントしよう。